コンサルティング・トレーニング 会社案内 お問い合わせ

HOME > 中小企業向けシスコ製品の特徴 > WAASモバイル編(2)


<レポート>中小企業向けシスコ製品の特徴について

WAASモバイル編(2) 2009年4月29日 PDF [7.6MB]

  • 要約
【Cisco WAAS Mobileの特徴(まとめ)】

●WAAS が求められる背景

 ・全社のサーバを一元管理するために、本社(またはデータセンターなど)へ集約し、
  更に仮想化技術を活用して利用率の向上や迅速なシステム展開を可能とすること
  (=プライベート・クラウド)には、多くのメリットがあり、今後の企業ITシステムの潮流と
  なっている

 ・サーバを集約する際に発する大きな懸念は、アプリケーションのレスポンス低下と回線コストの
  増加であり、それを解決するのがCisco WAASである

●WAAS Mobileの特徴

 ・データ圧縮やキャッシング技術を複合的に組み合せてることによって、多様なアプリケーション
 (多様な通信プロトコル)に対応し、高い効果を発揮できる

 ・サーバでクライアント用ソフトを生成し、必要な設定を行ってから配布できるので、導入が容易

 ・利用者は特別な操作が不要で、WAAS Mobileの存在を意識せずに利用できる

 ・拠点間通信全体を高速化したい場合には、アプライアンス製品も用意されている

●活用方法

 ・WAASはアプリケーション反応速度を高めるためのツールであり、サーバ集約やワークスタイル
  改革を成功させるための補助的なパーツと考えるべき

 ・特に3Gデータ通信を利用する場合など、ネットワークの遅延が大きくなる場合には、帯域を増加
  するよりもWAASを導入したほうが効果が大きい

 		



pagetop


横線 (反転) 中小企業向けシスコ製品の特徴について 1 ※本資料は、シスコ製品を販売する営業担当者向けの参考資料として作成したものです。※本資料の内容は、公開されている情報および弊社が実施した検証テストの結果に基づく、弊社独自の見解を示しています。合同会社ティー・エヌ・シー・ブレインズ Cisco WAAS Mobile 【WAASモバイル編(2)】 サーバ集約とワークスタイル改革 Apr 29, 2009 横線 (反転) この資料の見方 2 想定するシナリオ .A社は製紙商材を扱う商社であり、東京本社の他に10箇所の営業拠点を持っている .この会社では機密情報の管理が徹底されておらず、特に営業拠点のサーバやパソコンに格納されているデータを本社側が全く把握できていない .システムインテグレータに勤務するBさんは、A社のこのような状況を改善するため、サーバを本社に集約して重要情報を一元管理する構成を提案したいと考えた この資料は、Bさんの視点で以下のように検討を進め、Cisco WAAS Mobileの特徴や活用方法について整理することを目的としています。1.現状の問題点 2.解決策の検討と懸念点 3.実機を用いた検証とその結果 4.Bさんが作成した改善提案 5.A社の判断 横線 (反転) 現状の問題点 3 状況 .A社には10箇所の地方拠点があり、それぞれ10名前後の従業員が勤務している .地方拠点の業務は主に営業であり、既存顧客のフォローと新規商談開拓を行っている .現在は拠点ごとにファイルサーバとメールサーバが設置されており、商談の進捗管理や提案書の共有、顧客とのEメール等で利用されている 問題点 1.情報漏えいリスク 2.内部統制リスク(データの不正利用、改ざん) 3.事業継続性リスク(データの損失) 4.生産性の低下(情報が共有されない) 5.顧客満足度の低下(情報が共有されない) 6.グリーンITの観点(無駄な電力消費) 7.運用・管理コスト 横線 (反転) 現状の問題点 4 問題点の詳細 1.情報漏えいリスク .地方拠点には専任のIT管理者が不在であり、OSのアップデートやウィルス対策ファイルの更新を適時実施していない場合が多いので、不正アクセスやウィルス感染による情報漏えいが起こりやすい .部外者が侵入可能な一般オフィスにサーバが設置されているため、データの不正コピーや盗難のリスクが高い 2.内部統制リスク(データの不正利用、改ざん) .サーバ内ディレクトリ(フォルダ)のアクセス管理が適切に行われていない。マネージャのみ閲覧が許される人事情報に一般社員がアクセスするなど、権限範囲を超えた不正なデータ参照や改ざんが行われる可能性が高い .データの管理者が不明であり、古い情報も削除されずに残っている。間違った情報を参照してしまうことによる作業ミスの可能性がある 3.事業継続性リスク(データの損失) .重要なデータのバックアップが行われていない。誤ってファイルを削除した場合や、ディスク故障などによるデータ損失の可能性がある 横線 (反転) 現状の問題点 5 問題点の詳細 4.生産性の低下(情報が共有されない) .拠点間でデータを共有する手段がないため、商談の成功・失敗事例、提案書テンプレート、様々なQ&Aなど、地方拠点からの情報発信が行われず、全社レベルでのナレッジ活用が出来ていない 5.顧客満足度の低下(情報が共有されない) .全社的に顧客・商談情報を共有する仕組みが無いため、営業担当者が異動する際の引継ぎや、担当者不在時の応対などが十分でない可能性が高い 6.グリーンITの観点(無駄な電力消費) .拠点ごとにサーバを設置するよりも一箇所に集約したほうが、一般的にサーバ台数を削減することが可能であり、電力コストおよびエコロジーの視点でも分散は不利益である 7.運用・管理コスト .拠点ごとにサーバを分散したままで運用・管理を徹底するには、管理者のトレーニングや運用業務に時間を費やすことになる 横線 (反転) 解決策(基本方針) 6 サーバの本社集約 .地方拠点にサーバを設置することは禁止し、本社で一元管理を行う .新たにCRM(顧客管理)、グループウェアを導入し、全社でのナレッジ共有手段を提供する .本社~拠点間のWAN回線としては、インターネットVPNまたはIP-VPNを想定 横線 (反転) 付加的な提案 7 モバイル通信の利用 .Bさんは、地方拠点には営業職のスタッフが多いことに着目し、3G携帯データ通信を利用する構成も検討することにした .従来は主にデスクトップ型のPCを利用していたが、ノートPCにリプレースしモビリティを確保することで、外出先や自宅からでもサーバにアクセスできるし、拠点毎にWAN回線を敷設するコストが不要になる 横線 (反転) 懸念点 8 サーバ集約のリスク 1.アプリケーション反応速度の低下 .これまで同一LAN内に設置されていたサーバを本社へ移設することにより、WAN経由でのアクセスとなるため、レスポンスの悪化が想定される .利用に忍耐を強いられるシステムでは、従業員が利便性を優先して規則を破り、独自のサーバを設置するなど、むしろ状況が悪化してしまう可能性がある .WAN高速化装置を導入することでレスポンスは改善されると思われるが、追加のコストが発生することと、投資対効果が解りにくい点に懸念が残る 2.ITコストの増加 .10箇所の地方拠点から本社へのWAN接続が必須となり、毎月の回線コストが発生する(現状でも、各拠点からインターネット接続は行っているので、インターネットVPNが利用できれば新たな回線コストは発生しない) .回線コスト以外にも、必要に応じてVPN対応ルータやWAN高速化装置の購入が必要 Bさんは事前検証を行い、方向性を定めることにした 横線 (反転) WAAS Mobile検証結果 参考 9 ①遅延とスループットの関係②帯域増強vs WAAS Mobile 比較③プロトコル種別によるWAAS効果の違い④実際の回線サービスを使用した効果測定 横線 (反転) ①遅延とスループットの関連 10 .回線シミュレータで遅延を増加させ、FTP転送速度の変化を確認する 比較条件 測定結果 FTPスループット[Mbps] 95M 22.8M 12.6M 3.0M FTTHを想定した遅延 ADSL 携帯データ通信 .クライアントからgetコマンドでzipファイルを転送 .ウィンドウサイズは64KB(初期値) 遅延がボトルネックになり、 スループットが制限されている 横線 (反転) ②帯域増強vs WAAS Mobile 比較 11 .帯域10Mbps、往復遅延20msecを基準として、帯域を10倍に増強する場合と、帯域は変更せずにWAAS Mobileを導入する場合で、高速化の効果を比較する 比較条件 ①帯域: 10Mbps、往復遅延: 20msec ②帯域を100Mbps へ増強 ③帯域は変更せず、WAAS Mobileを導入 横線 (反転) ②帯域増強vs WAAS Mobile 比較結果 12 ファイル転送時間の比較 .5~8MByteの4種類のファイル(ppt, doc, pdf, zip)を2回づつ転送し、要した時間の合計を示す .転送手段として、FTP、CIFS(Windowsファイル共有)、HTTPダウンロードを使用 .帯域を10倍に増強しても、転送速度が10倍になる訳ではない .WAASを導入することにより、帯域を増強しなくても大幅な高速化が実現できる 所要時間(秒) 横線 (反転) ②帯域増強vs WAAS Mobile 比較結果 13 現実的なシナリオでの作業時間の違い(1) 1.ファイルサーバからパワーポイントのファイルをダウンロードし、.し修正してアップロードする 2.受信した添付ファイル付のメールを、上司へ転送する (約5MBのpptを使用) (約1MBのzipファイルを添付した場合) 所要時間(秒) 横線 (反転) ②帯域増強vs WAAS Mobile 比較結果 14 現実的なシナリオでの作業時間の違い(2) 3.ファイルサーバへアクセスし、目的のファイルを探してフォルダ階層を移動する(CIFSでフォルダを10階層移動するのに要する時間を測定) 4.Webブラウザでグループウェアへアクセスし、連絡事項等を確認する .ファイルのダウンロード→アップロードや、メール転送では、WAASのキャッシュ機能が効果を発揮して大幅に高速化されている .WAASには、ファイルサーバのフォルダ階層移動やホームページの画面表示を高速化する効果もある(このような部分を高速化すると、体感上の快適性が大きく向上する) 横線 (反転) ③プロトコル種別によるWAAS効果の違い 15 .5~8MByteの4種類のファイル(ppt, doc, pdf, zip)を転送する際の、WAASの高速化効果を測定(往復遅延: 160msecの場合) 2.78倍 24.2倍 2.38倍 8.14倍 32.5倍 データ圧縮やプロトコル最適化による効果 データ圧縮やプロトコル最適化による効果 キャッシングにより、2回目は更に高速化 キャッシングにより、2回目は更に高速化 保存先のフォルダを選んでいる間にデータを先読み .WAASの効果は、利用するアプリケーションやプロトコル、利用シーンによって異なるので、導入前に実際の環境で効果を確認することが重要(Cisco WAAS Mobile は、購入前に30日間の試用が可能です) WAAS無しの場合を基準とした比率 横線 (反転) ④実際の回線サービスを使用した効果測定 16 .インターネットVPNを利用して社外からサーバへアクセスするシナリオを想定し、アクセス回線の種別毎にWAAS高速化の効果測定を行う 検証環境 横線 (反転) ④実際の回線サービスを使用した効果測定:FTTH 17 ファイル転送速度の比較結果:FTTH回線 (測定方法は、P.9と同じ) .FTPとCIFSでは、1回目の転送はWAAS無しのほうが速い。2回目ではキャッシュの効果によりWAASのほうが大幅に高速化される。合計では、ほぼ同じとなる .HTTPダウンロードでは、1回目でもWAASのほうが大幅に高速(保存先のフォルダを選択している間に先読み転送されるので、見かけ上の通信は瞬時に終了) 所要時間(秒) 往復遅延:8msec 横線 (反転) ④実際の回線サービスを使用した効果測定:FTTH 18 (測定方法は、P.10-11と同じ) .キャッシュがヒットし易い作業シナリオでは、WAASの効果が発揮される 現実的なシナリオでの作業時間の違い:FTTH回線 所要時間(秒) .遅延が小さい環境では、WAASの高速化効果は.なくなる .WAAS Mobileには、往復遅延が小さい場合に自動的にWAASをバイパスする機能(Latency Based Bypass)が搭載されているため、無駄にサーバのリソースを消費することはない(標準設定では往復遅延が10msec以下の場合にバイパスされる) 往復遅延:8msec 横線 (反転) ④実際の回線サービスを使用した効果測定:HotSpot 19 ファイル転送時間の比較:HotSpot 現実的なシナリオでの作業時間の違い:HotSpot (測定方法は、P.9と同じ) (測定方法は、P.10-11と同じ) .多くのシナリオで、WAASの導入効果が明確に現れている 往復遅延:10msec 横線 (反転) ④実際の回線サービスを使用した効果測定:ADSL 20 ファイル転送時間の比較:ADSL 現実的なシナリオでの作業時間の違い:ADSL (測定方法は、P.9と同じ) (測定方法は、P.10-11と同じ) .全てのシナリオでWAASを導入したほうが高速。特にキャッシュの効果が大きい 往復遅延:20msec 横線 (反転) ④実際の回線サービスを使用した効果測定:モバイル 21 ファイル転送時間の比較:携帯データ通信 現実的なシナリオでの作業時間の違い:携帯データ通信 (測定方法は、P.9と同じ) (測定方法は、P.10-11と同じ) .キャッシュがヒットしないシナリオでもプロトコル高速化の効果が現れている 往復遅延:100msec 横線 (反転) 補足:測定条件 22 .WAAS Mobile Server .WAAS Mobile 3.4.1.1601 .Windows Server R2 Enterprise Edition SP2 .DELL Vostro220s, Core2Duo 2.8GHz 2GB .Client PC .Windows Vista Business SP1 .Panasonic CF-W7, Core2Duo 1.2GHz 2GB .Windows Server .Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition SP2 .DELL Vostro1400, Celeron 1.86GHz 1GB .回線シミュレータ .Dummynet, FreeBSD 5.3-Release .DELL Latitude E4200, Core2Duo 1.2GHz 2GB 使用機器 横線 (反転) .今回の検証では、全ての測定拠点が同一県内であったため、往復遅延が小さかった .拠点間の距離が離れている場合、信号の伝播遅延(1000kmで5msec程度)と、通信事業者設備での中継遅延が加算される .例えば、東京~大阪間の場合であれば、FTTHでも20msec以上の往復遅延が発生すると考えられる .FTTHアクセス回線の遅延: 8msec (今回の測定値) .東京~大阪間の往復伝播遅延: 10msec (1000km x2) .通信事業者内の遅延: 5 ~10msec (推定) 補足:測定条件 23 .FTTH .NTT東日本フレッツ光ネクストファミリータイプ .HotSpot .Yahoo BB モバイルポイント(マクドナルド) .ADSL .Yahoo BB ADSL 8M .3Gデータ通信 .Eモバイル 使用回線 ※留意事項 横線 (反転) 補足:測定条件 24 .FTP Download .Getコマンドでファイルコピー。画面に表示される時間と速度を、そのまま記録 .CIFS Download .右クリックでコピー→貼り付けを押してから、経過を示すバーが右端に達するまでの時間を手動計測 .HTTP Download .“対象をファイルに保存” を選択してから、経過を示すバーが右端に達するまでの時間を手動計測 .CIFSUpload .5MBのpptをダウンロード .ファイルを開き先頭に”修正しました”の文章を追加。別名で保存 .コピー→貼り付けをクリックしてから経過を示すバーが右端に達するまでの時間を手動計測 .CIFSフォルダ階層移動 .フォルダを10階層移動する時間を手動で計測 .Mail送信 .Zip 978KB を添付したメールを受信。 .受信したメールを転送。アウトルックのステータスで送信完了になるまでの時間を手動計測 測定方法 横線 (反転) 検証のまとめ 25 測定結果からの考察 .アプリケーションの反応速度は回線の遅延時間によって大きく変化する .往復の遅延時間が20msec程度以上になると、ネットワークの帯域が余っていても使い切ることが出来なくなる .検証を行った全てのアプリケーション(Windowsファイル共有、WEBアクセス、Eメール)で、同様な現象が見られた .Cisco WAAS Mobileを使用することで、レスポンスが改善された .特にキャッシュのヒット率が高くなる場合に高速化の効果が高い(そして、実際の業務ではファイルの編集やメールの転送など、キャッシュにヒットし易い通信が多い) .フォルダ階層移動やWEBアプリケーションの画面遷移など、双方向性が求められる通信においても高速化効果があるので、体感レスポンスが大きく向上する .遅延が大きいほど改善効果も大きいので、ADSLアクセスの地方拠点や、社外からのモバイルアクセスでは、特に威力を発揮する その他の考察 .Cisco WAAS Mobileはサーバでクライアント用ソフトを生成し、必要な設定を行ってから配布できるので、導入が容易 .利用者は特別な操作が不要で、WAAS Mobileの存在を意識せずに利用できる 横線 (反転) Bさんの改善提案 26 提案 .以下の3種類の案について特徴を整理し、A社の判断を仰ぐことにする案1:インターネットVPNを利用する .20 ~40msecの往復遅延が発生すると想定し、WAAS Mobileを使用する案2:IP-VPNを利用する .往復遅延は20msec以下と想定案3:3G携帯データ通信を利用する .100msec以上の往復遅延が発生すると想定し、WAAS Mobileを使用する 横線 (反転) Bさんの改善提案 27 案1:インターネットVPNを利用する .VPNルータを導入し、WAN回線として既存のインターネットアクセスを利用する .アプリケーション反応速度の悪化を防ぐためCisco WAAS Mobileを導入する 横線 (反転) Bさんの改善提案 28 案2:IP-VPNを利用する .拠点間のWAN回線としてIP-VPNに新規加入する 横線 (反転) Bさんの改善提案 29 案3:3G携帯データ通信を利用する .拠点従業員用のPCをノートPCへリプレースし、同時に3G携帯データ通信サービスに加入する .インターネットVPN(リモートアクセス)を利用して、各自のPCから本社サーバへアクセスする .アプリケーション反応速度の悪化を防ぐためCisco WAAS Mobileを導入する 横線 (反転) 提案の比較 30 コスト比較 案1:インターネットVPN 案2: IP-VPN 案3: 3Gデータ通信 本社へのWAN回線 \4,611,600 (*1) \36,792,000 (*5) \19,492,000 (*8) インターネットアクセス \3,049,200 (*6) クライアントPC \4,698,000 (*2) \4,698,000 (*2) ネットワーク機器 \1,224,960 (*3) \867,240 (*7) \424,440 (*9) Cisco WAAS Mobile \4,936,160 (*4) \4,936,160 (*4) \15,470,720 \45,406,440 \24,852,600 *クライアントPCのリプレースを前提とした、今後2年間の総コスト (*1) 法人向けインターネットアクセス+ VPN : \19,215 * 24ヶ月* 10拠点(*2) デスクトップPC : \46,980 * 100台(*3) 拠点側VPNルータ: \78,840 * 10拠点、センター側: \436,560(*4) DiS標準価格100 user +サーバ(*5) IP-VPN 光アクセス10Mbps 11拠点24ヶ月(*6) 法人向けインターネットアクセス: \12,705 * 24ヶ月* 10拠点(*7) ルータ: \78,840 * 11拠点(*8) データ通信カードとノートPC(12インチ)のセット販売を利用NotePC: \29,800 + 月額\6,880 *100台(*9) センター側VPN装置 横線 (反転) 提案の比較 31 特徴比較 案1:インターネットVPN 案2: IP-VPN 案3: 3Gデータ通信 1ユーザたりの 平均利用可能帯域 2Mbps (回線あたり20Mbps程度利用可能と想定) 1Mbps (10Mbpsアクセス利用のため) ~2Mbps程度 回線品質 △ 告知なしの回線停止やトラブル時対応の不安あり ○ × 電波状況に依存。 カバーエリア内でも利用できない場合あり アプリケーション反応時間 ○ ○ △ 音声系との ネットワーク統合 × ○ QoSオプションにより 統合可能 × 社外からのアクセス × × ○ 選択の目安 .先進的なITは不要で他社と同等であれば良いと考える企業 .コストを重視するならベストな選択 .業務を進めるうえでのITへの依存度が高い企業 .品質やトラブル対応の迅速さを重視するならベストな選択 .外出する社員が多く、顧客満足度や従業員満足度を重視する企業 .機動性を重視するならベストな選択 横線 (反転) 企業改革へ 32 A社の考察 .Bさんのは以前から付き合いのあるA社の役員に、提案の構想を説明した .A社役員は提案を一読して、目から鱗が落ちる思いとともに、案3をベースに内容をブラッシュアップして企業改革に発展させたいと考えた .A社では以前にも、外勤営業へモバイル端末を配布し、営業日報作成やメールなどで利用することを検討したが、端末の購入費用と毎月の回線費用で、予想以上にコストがかかるため断念していた。またモバイル端末の使い勝手が悪いことやアプリケーションの反応が遅いことも、導入をためらった理由であった .しかし、今回のBさんの提案には、以下の点で新しい発見があった .既存デスクトップPCのリプレースに合わせて、ノートPCとデータ通信カードを導入すれば、追加のコストは大きくないこと .ノートPCからサーバへVPN接続できる仕組みがあれば、WAN回線は必須ではなくなること(そして、働く場所がオフィスに限定されなくなること) .遅延によるアプリケーション反応速度の問題は、Cisco WAAS Mobileによって大幅に緩和されること .A社の経営環境はきびしい状況にあり、抜本的なコスト削減と営業力強化の体質改善が求められていたため、この提案内容がヒントになると直感した 横線 (反転) 企業改革へ 33 「サーバの集約」から「働き方の改革」提案へ .Bさんの案3はコストを抑えながら機動性を確保できる点で魅力的だが、一方で携帯データ通信サービスの品質には不安な面もある .そこで、「働き方の改革」をテーマとした長期プロジェクトを立ち上げ、段階的な取組みを開始した【短期的な取組み】 .PCのリプレース時期に合わせて、ノートPCへの置き換えと携帯データ通信サービス、リモートアクセスVPNとWAAS Mobileを導入し、場所に依存せずにサーバへアクセスできる環境を整える .一部の社員を対象としてトライアル的に直行直帰の勤務体系を取り入れ、問題点の洗い出しや人事制度の見直しを行う【長期的な取組み】 .「働き方の改革」を行い、オフィス業務のムダを無くす .オフィスへ出社する曜日を決めて、ミーティングや電話営業は集中して行う。その他の日は直行直帰を基本とし、用がなければオフィスへ出社しない .現在10箇所ある地方拠点を統廃合し、5拠点程度へ削減する .オフィス賃貸料の大幅な削減 .場所によっては拠点まで遠くなるが、オフィスへの出社回数を減らすことで、むしろ従業員が顧客や家族と接する時間を増やせる Bさんの提案をきっかけとして、A社は大きく変わろうとしている 横線 (反転) 企業改革提案 34 提案の効果 1.情報セキュリティの強化 .サーバを本社で一元管理し、専任の担当者がOSのアップデートやウィルス対策ファイルの更新など、一貫したポリシーで運用を行う .施錠できるサーバルームを設けることでデータの不正コピーや盗難を防止する 2.内部統制の強化 .サーバ内に保存されるデータは、IT部門が全社統一のポリシーに基づいてアクセス制御を設定する。これによって、権限範囲を超えた不正なデータ参照や改ざんが行われることを防止できる .また、フォルダ毎に管理者を明確にし、使用期限を過ぎた古い情報の削除などは管理者の責任で行う 3.事業継続性の向上 .IT部門が一括してデータのバックアップおよび復元を行う .また、外出先からもアクセスが可能なので、インフルエンザ等でオフィスへ出社できない状況でも最低限の事業を継続できる(パンデミック対策) 横線 (反転) 企業改革提案 35 4.生産性の向上 .本社サーバでCRMやグループウェアを導入し、商談の成功・失敗事例、提案書テンプレート、Q&A等を共有。ナレッジの有効活用を行う .外出先や自宅からシステムへアクセスできるので、日報作成のためにオフィスへ移動するなどの無駄な時間がなくなる 5.顧客満足度の向上 .顧客情報や商談情報が全社で共有されるため、営業担当者の引継ぎや、担当者不在時の応対などが向上する .外出先や自宅でも迅速にメール連絡やチャットが可能であり、緊急な顧客からの要望にも迅速に対応できる 6.従業員満足度の向上 .自宅から直行直帰の勤務が可能であり、家族と過ごす時間や余暇を楽しむ時間が増加する 提案の効果 横線 (反転) 企業改革提案 36 7.環境への配慮(グリーンIT) .サーバを集約することで、ハードウェアリソースの利用率が向上し、総消費電力量を削減する .無駄な移動をしないことによって、移動に伴うCO2の排出を削減する 8.不況に強い体質改善 .サーバを本社へ集約することと、直行直帰の勤務体系を導入することで、地方拠点の統廃合が可能となり、オフィス賃貸料を大幅に削減できる(固定費の削減) .「いつでも」「どこでも」システムにアクセスし、情報共有やオンラインコミュニケーションが可能。営業現場で収集した顧客の意見を全社で共有できる(営業力の強化) 提案の効果 横線 (反転) Cisco WAAS Mobileの特徴(まとめ) .WAAS が求められる背景 .全社のサーバを一元管理するために、本社(またはデータセンターなど)へ集約し、更に仮想化技術を活用して利用率の向上や迅速なシステム展開を可能とすること(=プライベート・クラウド)には、多くのメリットがあり、今後の企業ITシステムの潮流となっている .サーバを集約する際に発する大きな懸念は、アプリケーションのレスポンス低下と回線コストの増加であり、それを解決するのがCisco WAASである .WAAS Mobileの特徴 .データ圧縮やキャッシング技術を複合的に組み合せてることによって、多様なアプリケーション(多様な通信プロトコル)に対応し、高い効果を発揮できる .サーバでクライアント用ソフトを生成し、必要な設定を行ってから配布できるので、導入が容易 .利用者は特別な操作が不要で、WAAS Mobileの存在を意識せずに利用できる .拠点間通信全体を高速化したい場合には、アプライアンス製品も用意されている .活用方法 .WAASはアプリケーション反応速度を高めるためのツールであり、サーバ集約やワークスタイル改革を成功させるための補助的なパーツと考えるべき .特に3Gデータ通信を利用する場合など、ネットワークの遅延が大きくなる場合には、帯域を増加するよりもWAASを導入したほうが効果が大きい 37 38 layout_yoko.jpg